ナツメブログ

田舎暮らしをより楽しむ主婦のブログ

迷子のお母さんってどんな人?

これは45年ほど前の迷子にまつわる話です。

最近は迷子はあまりいなくなったのでしょうか?以前はさほど広くないスーパーでも、店内放送で迷子のお知らせをよく聞いたものでしたが・・・。

まあ少子化のせいもあるのでしょうね。特にこれといった産業のないこの地域では、子連れで買い物をしているお母さんの姿を見かけることは少なくなりました。そのことも関係しているのかも知れません。

45年ほど前、あれは5月の連休の最終日でした。今日はゆっくり郊外を歩いてみようと、一人で散歩に出かけた時のことです。

裏門を出て5分ばかり歩いた所で5歳くらいの子供達が騒いでいました。なにをしているのかしら?と近づいてみると、「お姉ちゃん、この子迷子みたい」と言って、その中の一人が声をかけてきました。

輪の中を覗いてみたら、男の子がいました。泣いている様子もありません。「お名前は?」「お年は、いくつ?」と声をかけてみました。名前はフルネームでは答えられませんでしたね。年齢はぎこちない指の動きで、2歳だとわかりました。

すぐ近くに駅前派出所があったので、とりあえずそこに連れて行きました。事情を話して立ち去ろうとしたら、若いお巡りさんが言いました。「すみません、しばらくここにいて下さいませんか。どうしたらよいのかわかりませんので・・・」と。

2歳と言えば十分な会話はできません。お巡りさんもお手上げ状態だったのでしょう。それから少しずつ話を聞いて、姓がわかったところで、本署と連絡をとったようでした。どうやって調べたものか、15分くらいたって母親の所在がわかりました。

スポンサードリンク



「車で10分くらいの所にいるそうなので、それまでここにいて下さい」と再度頼まれました。もう乗りかかった船だわとしばらくおつきあいすることにしました。ところが待てど暮らせど母親はやってきません。

まだかまだかと待っているうちに2時間ほど経過。そして音もなくドアが開いて、女の人が入ってきました。痩せた若い人でした。

もしかしてこの人がお母さん?と思ったその時です。彼女は無言で男の子の手を掴むと、いきなりバチン!と子供の頬を叩いて、引きずるようにして無言で去って行きました。「ありがとう」さえ言わないで・・・。お巡りさんも私がも呆気にとられて、言葉もありませんでしたね。

15年ほど前に友人が『やさしさを「強さ」に変える心理学』という加藤諦三さんの本をプレゼントしてくれました。それを読んだ時に、あの時の迷子と母親の姿がダブりました。

この本には“母親”という名を借りて子供にうっぷん晴らしをする女性たちということが書かれていました。

・・・そのような女性は、生きることに憎しみを持っている。生きることが悔しい。そこで子供を苛めることで自分の感情を晴らしているだけである。こういう母親は人喰い人種に母親という名前をつけただけである。母親という名前をつけるから、恐ろしい人間というイメージが消えてしまう・・・と書かれていました。

迷子の店内放送を聞く時には、あの時の母子の姿を思い出したものでした。いい関係で生きることは理想ですが、難しいようですね。


スポンサードリンク


コメントは受け付けていません。