ナツメブログ

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心に残る言葉(その2)お前、不真面目になれ!

私は第一次ベビーブームの生まれです。田舎の学校でしたが、同学年は115名くらい。3クラスに分かれていました。

中学生になった時は毎年クラス替えがありました。そして、ほかにも2名いましたが、私は3年間同じ先生にかかりました。O先生です。

3年生になった時、就職や進学のことがあるからでしょうか、個人面接がありました。

その時のO先生の言葉を私は忘れることができません。人生の転機にはその言葉を引き出しから出して、しみじみと噛み締めたものでした。

それは「お前、不真面目になれ!」という言葉でした。

四十代の先生でしたが、こう続けられたのです。「先生はな、長いこと教師をしてきたが、今まで一度も“不真面目になれ!”と言った生徒はおらん。お前が初めてだ・・・」と。

私の観察するところO先生自身もとても真面目な方のように見えました。さぁ当時の先生方が何人おられたか覚えていませんが、一番真面目な先生だったように思います。

私のどこかにかつての自分の姿を見て、ご自身の人生を振り返ってみて、これは一つ言っておかねばならないと思われたのでは・・・と気がついたのは、ずっと後のことです。

私が真面目そうに見えたのは、一つには家庭環境があったと思います。父は一年の大半出稼ぎに行っていました。そして母は私が小学生の時は、突然真っ青になって倒れていた記憶があります。貧血がひどかったと、大人になってから聞きました。

そんな中で、兄・弟2人・妹の5人きょうだいの長女。中学生ともなれば、親代わりとまではいかなくても、自分ができることは手伝って当たり前ですよね。

そう考えて行動しているうちに、先生だけでなく周囲の人から“真面目な子”と思われるようになったのではないでしょうか。

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でも私は典型的なながら族。体は一生懸命仕事をしているように見えても、頭の中は別。あれこれ空想したり、楽しいことを考えたりしていたので、ひたすら一途な真面目人間ではなかった・・・と、自分では思っているのですが・・・。

でもO先生が下さった“不真面目のススメ”は「ン!これでいいのかな?」と感じた時には、それを思い出すことで結構役にたちました。

真面目なことは良いことだと思います。でも過ぎれば融通の利かない人間、面白味のない人間として、場をシラケさせてしまうこともありますよね。

ところが根が極楽とんぼの上に、そのことをアタマに置いて生活していると、いい先生(縁)が現れるようです。

例えばお酒、パチンコ・・・。そんなことに溺れる人間はダメ人間という考えに凝り固まっていたら、ついつい色眼鏡で人を評価してしまうことでしょう。

ところが社会人となった私の前には、ちゃんとその枠をはずしてくれる先生が現れたのです。世の中は実にうまくできています。

「君たちはいずれ結婚して奥さんになるのだからね、パチンコをするなんて!とか遅くまで飲み歩いて!とか、頭で考えて怒っているだけではダメだよ」

「男がどんな気持ちでそんな場所に行くのか、そしてそこはどんな所なのか、一度は見ておいたほうがいいよ」と連れて行って下さった方がいました。

まあ、程度ものですけどね。経験したことで、少しは人間に幅ができたのではないかと思います。

それと、誰に対しても同じように親切にしたり、誠意を尽くす訳ではありません。相手を見て、時には親切も割り引きセール。適当に手を抜くコツも身につけました。

“根は真面目”はなかなか治らないかも知れませんが、ちょっとした工夫でそれに幅を持たせることは、以外に簡単なように思います。

O先生が持たせて下さった“不真面目のススメ”は素敵な贈り物でした。


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