家庭菜園を楽しむ人は年々増加傾向にあるそうですが、以前と比べて最近は楽しむだけのものではなくなりつつあるようです。
猪・鹿・猿・・・と、次々と対策を立てなければ収穫は望めないという困った現実に、皆さん頭を抱えておられるようですね。
実は私もそれらの問題に悩まされてきましたが、猪・鹿対策は唐辛子タップリの竹酢液を定期的に散布することで解決。また猿対策はダイソーのヘビを置くことで、防ぐことができるようになりました。皆さんのお知恵拝借で、切り抜けることができました。
ところがここにきて、予想もしていなかった強敵が現れました。
それは「カラス」です。
今までカラスの被害にあったことのない私。少々うるさい鳥だけれど、私は騒音は全く気にならないから平気よ!と呑気に構えていたのですが・・・。
1ヶ月ほど前から菜園横の電信柱にとまるようになった一羽のカラス。早朝からやってきて、毎朝「カァー」とないては帰っていました。
まるでサラリーマンの出勤のようにそれは続きました。なきごえが聞こえるので外に出てみると、いつものスタイルで「カァーカァー」となきながら、アチコチ観察しているようでしたね。
そのうちに二羽の子ガラスが加わって、大きなカラス(母親?)が「カァー」となくと、それに続いてヘタクソな声で「ガァーガァー」と、なんともかしましい限りでした。
とはいうものの、巣立ちにあたっての訓練かとも思われたりして、人間だけではなくみんな子育ては大変なのね・・・と同情したりしていたのですが。
そんなお人好しの私が、彼らの目的に気がついたのはずっと後のことです。しかも後の祭りでしたね。
先日の夕方のことです。いつになくカラスが騒がしかったのですが、私は気にもとめず家の中で用事をしていました。そして、夕方野菜に水やりに行って、初めて彼らの目的を知ったのでした。
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菜園にはミニトマト・アイコと中玉トマトが植えてあります。しかも今年はご近所のトマトはどこも不作だというのに、我が家は大豊作。まだやっと色づき始めたばかりなのですが、それはとても美味しそうに見えました。
カラスは基本的には生野菜は食べないそうなのですが、トマトだけは例外で、それは彼らの好物なのだそうですね。
カラス三羽がとまっていた電柱からは死角になっていたミニトマト・アイコは、幸いなことに被害を免れましたが、中玉トマトの赤く色づいていたものは、16個すべて跡形もなく消えていました・・・。
一個50gの中玉トマト。一つ試食してみたらとてもおいしかったので、ワクワクしながら収穫の時を待っていたのですが・・・残念です。
きっと三羽のカラスは「美味しそうだね!」「早く食べたいなぁー」「もう少しお待ち!」と、そんな会話をしながら、毎日「カァーカァー」「ガァーガァー」とカラス語で話していたのかも知れませんね。
これ以上被害がでないように、とりあえず応急処置。1、8m×5mの防虫ネットを張って、私の知恵袋である種苗屋さんの所へ飛んで行きました。
そして教えていただいたのは、意外な物。一番細い「テグス」を張るといいとのことでした。
なんでもカラスは羽にあたる物を極度に恐れるとのことでしたね。カラスにとって羽が傷つくことは「死」を意味するのだそうです。それは他の鳥にも共通しているとのことでした。
学習能力の高いカラスは、一度危険な目にあうと、その場に近寄らないという習性があるとのことですから、さっそく試してみることにします。
ミニトマトは例年10月末までなり続けます。そして大半は私のお腹におさまってリコピンを供給してくれるはずなのですから・・・(笑)
問題にぶつかる度に適切な答えをいただけることに感謝しながら、私は今日も菜園に出ています。