「これは何ですか?」
初めて口にしたごはん。豆ごはんであることはわかったのですが、あまりにもやわらかく、おいしいので、思わずお尋ねしたのは、20年ほど前のことでした。
その日は勉強会の日でした。腕を振るって下さったのはYさん。勉強会の度に健康を考えたメニューをご馳走して下さるので、みんな勉強会よりもそちらの方が楽しみで参加していたようでした。特に私はその代表だったようで、あまりいい生徒ではありませんでしたね。(笑)
「黒豆ごはんですよ」との答にまたまたびっくり!私の頭の中では黒豆といえば煮豆、お茶、豆淋酒のイメージしかなかったのです。
そして、これはいい!と思いました。黒豆は中国の古い薬物書には「諸毒を消し、腎を補い、血を活かし、風を散じ、腫を消す」と記されているとのこと。
栄養価の高い大豆には、黄、緑、褐色など数種類あるとのことですが、中でも黒豆には優れた薬効があるそうです。大豆の中でも薬効の点では、とりわけ黒豆が群を抜いていると『食べて治す医学大事典』で根本幸夫先生が書いておられました。
母がリウマチや関節炎で苦しんでいた時に豆淋酒を作ってあげたのが、私と黒豆のご縁の始まりでした。その後は黒豆は健康によいとのことで頻繁に煮豆を作り、冷凍保存して利用していました。でも、これはけっこう砂糖を使います。
調理の際に砂糖の量が多いと乳酸が増して疲労のもとになるため、甘味は極力控えます・・・と書いてあったので、何か健康的な食べ方はないものかと考えていました。この黒豆ごはんのニュースはグッドタイミングでしたね。
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《材料》
米 3合
黒豆 80g
塩 小さじ1
酒 大さじ2
水または薄い昆布だし汁 適量
《作り方》
1)黒豆を一晩水に浸す。(この時の水は捨てずにとっておく)
2)米をとぎ、黒豆を浸した水と調味料を加えて通常の水加減になるようにする。
3)黒豆をのせて炊く。
※昆布だしは水出しで簡単に作ることができます。「世界で一番簡単な昆布だしのとり方」として、ネットで紹介されています。
《材料》
水 1000cc
昆布 10g
《作り方》
1)タッパーかボトルに水と昆布を入れる(昆布の白い粉はうまみ成分なので、ふき取らないでほこりだけサッとはらう。
2)冷蔵庫で一晩(8時間)置いたらできあがり。昆布は取り出して、料理に使う。
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