昨年の夏、Nさんが甘酒をごちそうして下さいました。ご飯と米糀で作った甘酒。ヨーグルトメーカーで簡単に作れるとのことでした。
ヨーグルトメーカーを使うと、温度と時間を設定したら、出来上がりを待つだけだからとてもラク。でも炊飯器で簡単に作る方法もあるよと、作り方を教えてもらいました。
材料はお米と米糀だけ。砂糖を使っていない、ノンアルコールのおいしい甘酒でした。
《材料》
米 一合
乾燥米糀 200g
※温度計が必要です。
《作り方》
1)米一合に対して3合の水をいれてお粥モードでお粥をたく
2)糀菌は60℃で死滅するので、お粥を60℃にさます。
3)乾燥糀はよくもみほぐして、お粥に混ぜる。かたまりがあるとその部分だけうまく仕上がらないのでよく混ぜる。
4)炊飯器を保温にセットする。炊飯器の蓋を閉めると温度が上がりすぎるので、蓋は閉めないでふきんをかけて55℃~60℃を保つようにする。8時間くらいでおいしい甘酒が出来上がる。
※炊飯器によって保温モードが違うそうなので、最初は温度調整に気をつけてみて下さい。そして2時間おきくらいによくかき混ぜます。
甘酒は夏の飲み物だそうで、江戸時代には夏の風物詩だったとか。美肌、美髪、夏バテを防いだり、体力回復に効果的な飲み物だそうですよ。
ビタミンB群、オリゴ糖、必須アミノ酸、大量のブドウ糖など、栄養剤の点滴とほぼ同じ内容なので「飲む点滴」「飲む美容液」とも言われていると知って、その効果に驚いているところです。
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この甘酒の甘さの秘密は、脳の栄養となるブドウ糖だそうです。ブドウ糖は脳の働きを正常に維持することが、最も重要な働きだそうです。
脳の機能が低下してしまうと体の各器官に正しい信号を送ることができなくなるそうですから、健康のためにもぜひ毎日飲みたいものですね。
ところで保存法ですが、冷蔵庫で5~7日。冷凍庫だと3ヵ月くらいはだいじょうぶとのことです。
私は蓋付きのプラスチックカップに入れて保存しています。ちょうどアイスクリームが入っているくらいのサイズのものです。冷え性の私は、凍った甘酒を食べることはあまりありませんが、盛夏の頃だとシャーベットのようでおいしいものです。一度味わってみて下さいね。飲む時はお好みに薄めて。またお湯割り、豆乳割りも美味しいです。
私の郷里では、甘酒と言えば秋祭りに作るものと決まっていました。今のように便利な時代ではありませんでしたから、糀は地区ごとに注文をとっていました。そして糀屋さんが生糀を届けて下さっていましたね。
今は“乾燥糀”という便利なものができました。またお店が遠かったり、忙しくてなかなか買い物に出かけられない人も“通販”を利用。必要な時に必要なだけ利用することができます。ありがたいことです。
魔法瓶、炊飯器、ヨーグルトメーカーなどがなかった時代には、どうやって温度管理をしていたのかしら?と温度計を見ながら考えました。でも・・・思い出せません。あの頃は「母さん作る人、私飲む人」でしたから・・・。
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