ナツメブログ

田舎暮らしをより楽しむ主婦のブログ

わが家のおもてなし料理十八番はにぎり寿司

「にぎり寿司なんてね、家庭の主婦が作るもんじゃないわよ」と友人は言います。ちらし寿司さえスーパーやお惣菜屋さんで買う人が増えているこの頃。そんな面倒くさいことをしている人は、私を含めて市内に数人しかいないはず、というのが彼女の持論のようです。

「そんなものかしらね」と私はいつも笑っています。私がにぎり寿司を作るのは、一つは結婚以来ネタになる新鮮なお魚をいただく機会に恵まれたことが大きな理由ではないかと思います。

マグロ・イカ・タコ・エビ・スジコ・ぶり・・・と大量にいただくと、当然おすそ分けもしますが、できるだけ鮮度がいいうちに美味しくいただきたいというのは人情ですよね。

ところがいくら美味しい魚でも、刺身だけではあきてしまいます。煮付け、揚げ物、味噌漬け・・・と調理法もいろいろあるし、冷凍保存もできますが、手軽に美味しくいただこうと思ったら、やはり“にぎり寿司”ということで、いつの間にかおもてなし料理の十八番となりました。

もう一つの理由は、にぎり寿司の作り方をプロに教わるチャンスがあったということでしょうかね。

市庁舎を建て替えた時に、記念イベントとして“にぎり寿司講習会”が開催されました。対象は小・中学校のPTA役員だったように思います。

完成したばかりのピカピカの大ホールに大勢の人が集まりました。先生方は市内全店のお寿司屋さんのご主人、もしくは職人さん。これが本当の役得ダワと心の中でつぶやいて、ワクワクしながら参加しましたね。

まず、講師の方からすし飯についての注意

●ごはんは炊きたてを使うこと。そしてしゃもじを使わずに、はんぼうの中にポンと一気にうつすこと

●すし酢をかけたらしゃもじで切るようにしてまぜること

●うちわであおいでツヤをだすこと

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三点の注意があって、各班ごとで教わりました。8人くらいに1人のプロがつくというぜいたくな企画でしたね。

私が子供の頃は、家庭でのおもてなしといえばたいていの家でちらし寿司を作っていました。それぞれの家庭の味があり、地区ごとに“おすし十八番”のおばちゃんがいたように記憶しています。

そのすし飯を刺身とドッキングさせ、にぎり寿司として食べるようになったのはいつのことなのでしょう。そしてこんなすばらしいことを考えたのはどなただったのでしょうか?

田舎育ちの私は大人になるまでにぎり寿司を知りませんでした。都会で働くようになった時に「おいしいお店があるのよ!」と、先輩達が連れていって下さったのが、屋台のにぎり寿司。ほっぺがおちるってこんなことかなあと思いながら食べました。本当に美味しかった!

そして結婚して子育てをするようになった頃に小僧寿しや回転寿司がはやりはじめました。この時に、今まで高嶺の花だと思っていたにぎり寿司が高級料理から庶民の味になったような気がして嬉しく思ったものです。

安く手軽ににぎり寿司が食べられるようになって喜んだ私ですが、まだまだこの時点では自分でにぎり寿司を作ろうという気はなかったですね。

子供達が小学生になった時に、先程の“にぎり寿司講習会”があったわけです。そろそろ自分の世界を広げていこうと思っていた時でしたから、タイミングも良かったのでしょう。

握り方はきちんと教えていただいて、最初の間は基本どうりにやっていたと思うのですが、何十年もたった今は怪しいですね。自己流になっているようです。(笑)

シャリさえ用意すればネタはあるものでというのも、自由に楽しめていいですね。今回も、にぎり寿司大好きの孫のためにバッチリ決めました。


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