『その手は桑名の焼き蛤』とは、うまいことを言ってもだまされない。その手は食わないという洒落だそうですが、蛤って高いですよね。っていうか、地方都市のこの辺りでは、スーパーで見かけることもまれです。
そんな庶民の口にはほど遠い、高級品イメージの蛤をたくさんいただきました。下さったのはご近所のAさん。実はAさんは、昨日潮干狩りに行かれたそうなのです。
一個50g~75gの立派な蛤1kg。しかも、一手間かけて砂抜きまでして下さってのお届けでした。
はてさて・・・と浮かんできたメニューは「焼き蛤」
『東海道中膝栗毛』の弥次さん喜多さんも、この焼き蛤を肴に酒を飲んでいるとのことで、一押しはこれ!と決めました。
ところで、前に焼き蛤を食べたのはいつだったかな・・・だいぶん記憶は薄れているけれど、確か3年くらい前だったような・・・。この時ももちろんいただき物。ふっくら太った蛤のおいしかったことを思い出しましたね。
Aさんのお話では、蛤は今が旬だそうです。梅雨時期になると、産卵を終えた蛤は、身が小さくなって美味しくなくなるのだそうですよ。そんなことも知らなかった私、一つ勉強になりました。
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思いがけないいただき物。しかもたっぷりいただいたので、今夜は豪華版。ついでにお吸い物も作りました。上品なお味・・・と表現すべきなのでしょうか?
三つ葉は裏庭に植えているものを使いましたが、あいにく開花前。香りがイマイチだったのがちょっと残念です。
焼き蛤はもちろんですが、お吸い物は絶品だったようですね。あまり料理を誉めたことのない主人が「うまい!うまい!」と言っていましたから、よほど幸せ気分に浸っていたのでしょう。Aさんに感謝です。ごちそうさまでした。
《材料》
蛤 4個
料理酒 大さじ2
しょう油 小さじ1、5
小ネギ(小口切り) 少々
《作り方》
1)フライパンに蛤、料理酒を入れて蓋をし、中火にかけて3分ほど蒸し焼きにする
2)蛤の殻が開いたら、火からおろす
3)身がない方の殻を取り除く
4)蛤をアルミホイルを敷いた天板に並べ、しょう油をたらし、オーブントースターで1分ほど焼く
5)お皿に盛り付け小ネギを散らす
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