今日、3月20日は春彼岸の中日ですね。
お彼岸と言えば“お墓参り”と思っていた私ですが、古稀を過ぎてから少し見方が変わってきました。
確かにお墓参りをすると心はスッキリするけれど、なにかもう一もの足りないな~という思いに駆られていた私・・・。やっとその理由がわかりました。
人は亡くなると、いつでも自分の気になる人のそばに寄り添うことができるようになるのだそうですね。ある方からその事を聞かされた時、私は両親、特に母のことを思い浮かべました。そして、お彼岸だけでなく、折に触れて故人に思いを馳せることが大切な供養なのではないかと思ったのです。
「這えば立て立てば歩めの親心」ということわざがありますが、子育ては楽しいことばかりではありませんよね。ことに私の場合は思い当たることがたくさんあります。ありすぎます!本当に、母にはずいぶん迷惑をかけました。
凍傷にかかって仮死状態で生まれてきたという大変な誕生。今から71年も前のことですからどんなにか大変だったことでしょうね。そしてその後も数え切れないほど問題山積みの子供でした・・・。
貧乏人の子だくさん、おまけに病弱だった母。普通の子育ての何倍もの努力のいる子育ては、どんなにかつらかったことでしょう、苦しかったことでしょう・・・。自分が母親となり、3人の子供を育てるという体験をすると、さらにその思いは強くなります。
スポンサードリンク
遠い記憶に残っている一コマ一コマを思い出す度に「感謝」という言葉では言い尽くせない恩を感じるのですが、やっぱり口にするのは「産んでくれてありがとう!育ててくれてありがとう!という言葉しか出てきません。
私の生来の性格もあるのでしょうが「1回でダメなら10回やるさ、10回でダメなら50回、それでもダメなら100回までは笑ってやれるよ!」という落語の世界の住人のような私。このノー天気は、この人が母親だったからこそ引き出すことができたのだろうと感謝する毎日です(笑)
ピンチの折々に母がさりげなく渡してくれた愛と宝は、今もさらに輝きを増して、私を助けてくれています。
その宝とは次の5つです。
1)自分を大切にする心
2)決して諦めない心
3)感謝する心
4)花や野菜を育てる優しい心
5)どんな時も楽しみを見つける遊び心
ピンチの時には、これらのことを思い出していると、自然に心が落ち着いてきます。時に無視されるようなことや、バカにされるようなことがあっても、これらの心と向き合っているとなぜが元気が出てきます。
バカにされたからといって命までとられる訳ではありませんからね!どこかに誰か一人でも、私のことを必要としてくれる人がいたならそれでいい・・・そう信じて私は生きています!
スポンサードリンク