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春を告げる花「リュウキンカ」は幸せ配達人

今年もまた、春の訪れを知らせる黄色の花が咲き始めました。十年ほど前、突然我が家の庭に姿を見せてくれた可愛い小花。花びらはまるで星の金貨のようにピカピカ輝いています。

「可愛い!」「見ているだけで元気を貰えそうね!」ご近所の花好きさんと眺めたものですが、その名を知る人はひとりもいませんでした。

「君の名は?」「どこからきたの?」と尋ねてみたいのですが、残念ながら答えがかえってくることはありません。タブレットを手にした時、「黄色の花」で検索しかけたのですが、途中でやめてしまいそれっきりになっていましたね。

ところが先日、ひょんなことから、この名無しさんの名前を知ることができました。その名は「リュウキンカ(立金花)」

キンポウゲ科の多年草で、2月18日の誕生花だそうです。そしてとてもステキな花言葉は「富」「必ずくる幸福」「あなたに会える幸せ」

 

 

「リュウキンカ」って面白い名前と思って、ネットで調べてみたら、茎が直立し、黄金色の花をつけるところから「立金花」と呼ばれるようになったとのことですが、リュウキンカの花を見ていたら、その花言葉のとおり、すぐそこに幸せの足音が聞こえてくるようで、元気いっぱいになるから不思議です。

先日、友人に小さな花束をあげたら「お花がとても可愛いので、ガラスの器に入れてみました。癒されます。ありがとう!」のメールが届きました。

 

ところがこのリュウキンカ、かわいいだけではないようです。実は食用になると記載されていたので、本当に驚いてしまいました。

私がこの名前を知ったのは『早わかり食べられる山野草』という本でした。二十年ほど前に買った本ですが、そろそろいろんな山野草が顔を見せてくれる頃・・・と、ルンルン気分でページをめくっていた時に、見覚えのある植物が目に留まりました。

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春の水辺の山野草としてトップに紹介されていたのです。リュウキンカは毒草の多いキンポウゲ科の植物の中で、食用にできる数少ないものの一つとして紹介されていました。よく食用にするのは、北海道に群生するエゾリュウキンカであるとのことでしたが・・・。

やや苦味があるので、よく茹でて十分に水にさらすと書いてありました。ゴマ和え・辛子和え・酢味噌和え・くるみ和えなどの和え物や、お浸しにするとよいとのことです。

よく調べて、食べられるものなら一度試食してみても・・・と興味を持ちました。ずいぶん前からハーブも育てていて、エディブルフラワーとしてキンレンカやルッコラの花なども利用していたので、あまり抵抗はなかったのです。

ところが、キンポウゲ科の植物にはどんなものがあるのかな?とふと気になって調べてみて、やっぱり中止することにしました。

 

 

キンポウゲ科には魅力的な花が多いですね。アネモネ・ラナンキュラス・ニゲラ・オダマキ・シュウメイギク・フクジュソウ・・・など。私が大好きで、これまで育ててきた花ばかりです。

でも、ドンドン調べていって「ヤマトリカブト」の花を見た時に、コワくなってしまったのです。この「ヤマトリカブト」は、全草に猛毒のアルカロイドを含み、世界最強と言われる有毒植物と知ったせいでしょうか・・・。

もしリュウキンカのことをよくご存知の方がおられたら、よくよく教えていただいて、試してみようかとの気持ちはありますが・・・。今は星の金貨のような黄金色の花びらから元気を貰うことで満足することにしました。

ところで我が家のリュウキンカ。どこから、どんな旅をしてここに根をおろしたのでしょうね?気になるところです。この花の後にできる実は袋果(たいか)といって、熟すと果皮が自然にさけて種子を放出するのだそうですが、いまだに謎ですね。

近くには小川も流れているし、水辺であることは確かですが、ずっと川にそって歩いてもどこにもリュウキンカを見ることはできません。これもまた、風のいたずらか小鳥からのプレゼントと思うことにしました。


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