「親芋、子芋、ずいき(里芋の茎)も食べられる里芋があるけど食べてみる?」と、菜園仲間のKさんが声をかけて下さいました。
6年ほど前、数種類の里芋がセットで売られていたのを買ったもの。名前は忘れてしまったけれど、赤茎のもっちりした味だと言います。もっとも彼女はこれまでにこのずいきを利用したことはなく「いつも堆肥よ」と笑っていましたが・・・。
さっそく一株掘っていただきました。ずいぶん大きな株でした。直径12cmくらいのまあるい大きな芋(親芋)が2つ。子芋はたくさんついていましたが、普通の里芋のようなふっくらしたものではなく、貧相なくらい細くて赤い芋でした。私がこれまでに見たことのない品種でしたね。
「確か私らが子供の頃はヤツガシラのずいきを食べていたよね。変な形の芋だったからよく覚えているわ。乾燥して煮物にしたり、お味噌汁に入れていたよね」
「私も時々食べていたけど、味は忘れてしまった・・・。いまでもずいきを食べている人がいるのかしら?あの頃は戦後の食糧難の時代だったか食べていたんじゃない?」
こんな会話をして笑ったのですが、まあ女二人の独断と偏見でしたね。お許しください。ネットで調べてみたら、ずいきは青ずいき・白ずいき・赤ずいきの3種類に分けられると書いてありました。
高知県特産で私達がはす芋と呼んでいるものが青ずいきと知って「ヘェーッ、あれもずいきだったんだ!」と二人ともびっくり。さらに白ずいきは高級食材と知ってまたまたびっくり!
はす芋ならこのあたりでもよく見かけます。アクヌキもいらず酢の物などに重宝するので、庭の隅に植えておられる方も多いようです。もちろん我が家の庭にもあります。
赤ずいきというのは私達子供の頃食べていたヤツガシラなどの赤茎だったというわけです。知らないというのはコワいものですね・・・(反省)
ところでずいきの旬ですが、6月~9月だそうです。今は11月下旬。大半の茎は枯れてしまっていたので、まあまあきれいな茎を3本切ってもらいました。切り口はとてもきれいな赤色でしたね。
少しかたくなっているかも・・・と彼女は心配していましたが、来年までおあずけは残念なのでダメ元といただいて帰りました。
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子供の頃、母と一緒に皮をむいたことはおぼろげに覚えていたのですが、とても曖昧な記憶。そこでタブレット先生の出番となりました。頼りになりますね!メニューは「ツナとずいきの煮物」と決めてずいきの下処理にかかりました。
【ずいきの下処理】
1)ずいきは鍋に入るくらいの大きさに切って皮をむく(上→下)
2)酢を少し入れた水に1時間ほどさらす
3)沸騰した湯に酢を入れ、ずいきを入れて5分間ほど茹でる
4)流水にさらして水を切る
【ツナとずいきの煮物】
《材料》
ずいき 3本
ツナ缶 1缶80g
砂糖 大さじ1
醤油 大さじ1
みりん 大さじ1
酒 大さじ1
水 大さじ1
ごま油 適量
《作り方》
1)ずいきを食べやすい大きさに切りごま油で炒める。
2)その後ツナを入れる
3)調味料を加えて5分ほど煮る
下処理は少し面倒ですが、短時間で簡単に作れました。そして気になるお味は・・・「美味しい!」のひと言で決まりです。
大急ぎでKさんにおすそ分け。来年からはずいきを活用しようということになりました。そして思ったこと。それは味覚も年齢とともに変化しているのではないかということです。ずいきの美味しさのわかる年齢になったようですね。
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