「100歳になっても元気でパンを焼いていたらテレビ局が取材に来るかも・・・」と大笑いしながら、友人達とパン作りに励んでいた30代~40代。
家庭菜園で採れた野菜でサラダを作り、好みのハーブティーを飲みながら、おしゃべりや編み物、手芸を楽しんだものでした。
その頃はパンを焼いている人が多かったですね。幼稚園の料理教室でパン作りをしたのが引き金になったようです。ただ、子供と一緒に楽しむという余裕は皆さんなかったようです。
当時は手でこねていましたから、体力と時間との勝負。でも、パン!パン!と生地を叩きつけていると、ストレス解消には役立っていたようです。みんなスッキリした!と喜んでいましたね。
そのうちに餅つき機で生地をこねることを覚えました。まとめた生地をナイロン袋に入れて冷蔵庫で第一次発酵。8時間以上たったらいつでも好きな時間に成形して焼くことができると知った時はみんな大喜び。自分のペースでパン作りを楽しむことができました。
ところが、私の愛用の餅つき機が昨年リタイア。困った、困った・・・どうしよう。私にはどうしても焼きたいパンがあるのよね!と、
ついにホームベーカリーを買いました。
その、どうしても焼きたかったパンというのがひまわりの種入り全粒粉パン。“長寿パン”というのは私がつけた名前です。
“長寿村”と呼ばれているところは世界の各地にあるようですが、そう呼ばれているある地方では、ひまわりの種と小麦胚芽入りのパンを食べているそうな・・・という耳寄りな情報が入ったのですね。
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そして好奇心の塊である私はすぐにそれに飛びついたというワケです。焼き上がったそれは、イギリスパンや食パンのようなフワフワ感こそありませんでしたが、とても美味しかったですね。
ひまわりの種はハムスターのエサだと思っていた私。友人が飼っていたハムスターが、器用に、おいしそうにひまわりの種を食べている姿に見とれたことはありましたが、まさか人間の食料になるとは・・・驚きました。
しかもひまわりの種は非常に栄養価が高い食品、また小麦胚芽は「栄養の宝石」と呼ばれている優れものだそうです。さすがに長寿村と呼ばれる地方の食文化は素晴らしい!と感動しましたね。
ただ我が家では小麦胚芽はあまり歓迎されなかったので、ずっと全粒粉を使っています。
ホームベーカリーはパンケースに羽根をセット。材料を入れたら焼き上がりまでおまかせです。気をつけることは水の温度調節と、焼けたらすぐに取り出すことくらいでしょうか。室温に合わせて冷たい水を使うか、ぬるま湯を使うかによってふくらみに差がでるように思います。
実は私は使い始めの頃にとんでもない失敗をしました。分量は確認したはずなのに、のぞき窓から様子をうかがってみると全く膨らんでいない。なぜ?と調理台を眺めたら、羽根をセットしていなかったことに気づき苦笑い。大急ぎでやり直しました。
《材料》
水 200cc
砂糖 20g
塩 4g
スキムミルク 8g
無塩バター 10g
強力粉 200g
全粒粉 50g
ひまわりの種 50g
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