言葉には不思議な力があるようです。生きる希望や勇気を与えてくれます。
ことに口にするだけでなく「書くこと」は、さらに大きな力を持つことになると教えて下さった方がいます。「書くこと」は身口意(行動・言葉・意志)が一致するから、すごい力を発揮するのだそうです。
人と生まれて幸せを願わない人は1人もいないと思います。でもそんな自分の思いとは裏腹に、いつか、どこかでつまずいて、大変な苦労をするのもまた人の常・・・と若い頃の私は思っていました。
そんな時には「ピンチがチャンス」と受け止めて、怯まず前へ、前へと進んでいたら必ず助けが来る!というのが私の生き方でした。
ものごころついてからずっと、ピンチの度にどこかから誰かが助けに来て下さっていました。しかも「それはあなたが生まれてくる時に天からいただいたものだから大切になさい」と勇気づけて下さる方もいたりして、もともと楽天思考の私は、その生き方でいいのだと信じていたのです。
目には見えないその助けを「プラス1の力」と名付けて、10のピンチには11の助け、100のピンチには101の助け・・・と、どのようなピンチを迎えても必ず「プラス1の力」が自分を助けてくれるはず!と固く信じていたのですね。
ところが40代半ば。Sさんと人生について話していた時に、私の考え方は根本的に間違っていることを指摘されました。
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「我に七難八苦を与えたまえ」と月に祈ったという山中鹿之助の話に感動。以来私も成功を手にするためならどんな苦労も厭わない・・・と口にしたとたんに「それよ!」と言われてビックリ!
「苦労は厭わない」と常に考えたり口にすることで、自分自身が苦労を引き寄せていたのよと教えられ「エッ、ウソでしょ!」という感じでしたね。
「思考は現実化する」ってこういうことだったのね・・・と合点しました。
でも、四六時中浮かんでくる自分の感情をコントロールするのは至難の業。さてさて、どうやって自分の考え方を変えていこうか?と考えた時に浮かんだのが「書くこと」でした。
それまでは「○○さんありがとうございます」と、ピンチの度に助けて下さった方々のお顔を思い浮かべては感謝するという毎日だったのですが、「書くこと」が絶大な力を持っていることを思い出して、1冊のノートとペンを用意しました。
朝に夕にペンを持ち、次々と感謝することを書いていたら、とても心が落ち着いてきました。そして、これまでは“あたりまえ”と思っていたことは、すべて“あたりまえ”でなかったことに気づかされたのですね。
両親がいて、私が生まれたことに始まって、次から次へと感謝することばかり・・・。
感謝をしていると、自分を大切に生きなければ・・・という気持ちでいっぱいになります。そして、自分に何ができるか・・・何をしたいのか・・・と考えるようになりました。
現在68歳の私ですが、まだまだこれから。どう生きて、どんな人生にするのか・・・。それもこれも感謝ノートが教えてくれるような気がします。
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